2017年11月2日木曜日

学問に生きた教育者・吉田松陰


https://youtu.be/eGKB5xPm984


おはようございます。

今日のテーマは吉田松陰です。

有名人ですので、知っている方も多いと思いますが、
すばらしい言葉もかずかず遺していますので、
お聞きくださいね。

吉田松陰は、教育者でした。
公私でいうと、公のほうばかり考えていた人でした。

寿命は短かったけど、
死んだことで、弟子たちが、
松陰の志の炎をもっともっと大きく広げました。

松陰の志は、
弟子たちによって引き継がれたんです。

国家の行く末ばかりを考えていた松陰。
松陰の生き様、死に様は、弟子たちを動かし、
明治維新の大きな原動力になりました。

新政府ができ、初代総理大臣は、
伊藤博文(ひろぶみ)。

伊藤は吉田松陰の弟子です。

松陰が松下村塾で教えたのは、
たったの3年間。

この短い期間に優秀な門弟を
何人も育てています。

伊藤博文の他には、高杉晋作(しんさく)、久坂玄瑞(くさかげんずい)、
品川弥二郎(やじろう)、山県有朋(やまがたありとも)らがいます。

彼らの活躍が、
古い幕府を終わらせたんです。

このような結果を出した松陰の塾は、
いったい、どのような授業風景だったのでしょうか?

教材は、孟子などの古典をつかい、
そこから、現実社会に結びつけたんです。

世界やニッポンで起こっている問題について、
松陰も、ともに生徒たちと議論を戦わせました。

じゃ、この問題、
いったい、どうしたらいいのか、
自分だったら、どうするのか、

解決策がでるまで、
徹底的に生徒に考えさせました。

生徒自身の頭で考え、判断し、解決するという、
まさに、現実社会で役立つ、
実践力を重視した教育方針でした。

ここで、
学問に生きた教育者、
吉田松陰の獄中でのエピソードをお話しします。

松陰は、投獄されましたが、
囚人たちにも、
孟子などの学問を教えようとしました。

すると、囚人たちは、言いました。
なぜ、学問をする必要があるのか。
われわれは、全員終身刑なんだぞ、
一生、ここから出られないんだ!

それを聞いて、
松陰は答えました。

私は思うのですよ。
『知って死ぬのと知らずに死ぬのとでは違う』と…

その言葉に、いたく感動した囚人たちは、
それから熱心に勉強するようになりました。

その結果、どうなったかというと、
終身刑だったにもかかわらず、
晴れて、牢獄からでて行く者まで現れたんです。

学問は運命まで変えてしまう力を秘めているんですね。

きっと、松陰は、
そのことが言いたかったんだと思います。

人生、あきらめるな、
辛いときには、学問をしろ。

松陰の講義は、罪人たちの、
世界観をかえ、人格をかえ、
態度をかえ、人生を変えたのです。


もう一つ
松陰の遺したことばを聞いてください。

人間僅(わず)か五十年、人生七十古来稀(こらいまれ)、
何か腹のいえる様な事を遣(や)って死なねば成仏はできぬぞ。

このとき、松陰は30歳、品川弥二郎にあてた手紙の一部です。

簡単にいうと、

人は、肚のいえるようなことをやって、
生きた証を残さないと、満足して死ぬことはできない。

人の一生はたった50年、70年生きるのは稀である。
だから、肚が納得する生き方をして、
生きた証を残す。そうでなければ、
心置きなく死ぬことはできない。

『肚のいえる』とは、納得のいく、気の晴れるという意味です。

そう、松陰のことばは、肚から出ているんですね。

国のため、世のため、人のため、
現実社会でもまれた『生きた言葉』

現代では、どちらかというと
心という言葉がよく使われます。

自分の心の声をきくというのは、
こころが納得するかどうかなのでしょか?

どうして、松陰は、
心ではなく肚が納得する、
と言ったのでしょう?

そこへいくと、肚というのは、
男性的で、地に足のついた、
押しても引いてもビクともしない、
樹齢何千年という大木のイメージです。

で、もうひとつ、
ヨガのチャクラを思い出してほしいんですけど、
肚は、臍下丹田、第三チャクラです。

第三チャクラは、行動力や
バランス感覚と関連が深い。

だから、
あいつは、肚が座ったやつだとか、
なにか大きなことを行うときに、
肚をくくるとか言うんですね。

この部分が十分に機能していると、
自尊心、判断力、力強い人格をもち、
バイタリティーが高まり健康を維持できる。

逆に十分に機能しなくなると、
怒りっぽくなったり、貪欲になったりする。


そういえば、
腸は第二の脳とも言われています。

それは、肚で考えるってことですかね。

ということは、
腸の中が腐敗していたらマズイですね。


では、
心で納得というのは、
どんな感じですか?

心がなっとくするときの基準は、
感情的な要因のような気がしますが、

ハートって感じですかね?
こころは、すごく流動的で、
どちらかというとファジーな感じがします。

っていうか、
私の言っていることのほうが、
ファジーですよね。
抽象的でごめんなさい…ですね。

でも、やっぱり、
肚で納得というのは、
並々ならぬコミットメントを
含んでいるような気がします。


心も大事だけど、
これからは、
「肚」も意識したいです。

松陰さんの言葉をきくと、
よし、私も肚のいえる生きたかをしよう、
って思いますね。

で、いつのまにか忘れるんですけどね…

今日は、吉田松陰さんのお話をしました。

学問に生きる教育者、
松陰の行くところは、
どこでも学び舎になったんです。
牢獄もそうでした。

その学びの場は、チョット変わった特徴があって、

たとえば、
松陰が苦手な武道などは、
逆に、得意な門下生が松陰に教え、
そして、一緒に修練したんです。

書や俳句を、
牢屋の仲間から学ぶこともあったそうです。

吉田松陰は20代だったので、
先生というより、
門下生の兄のような存在でもありました。

塾仲間は家族のように仲が良く、
師弟は、全身全霊でぶつかり合い切磋琢磨を重ねたといいます。

それにしても、

密航をしようとしたり、
暗殺を企てたりたり、
そんな大胆なことをする松陰は別人格と思えてしまいます。

でも、考えようによっては、
教育者としても、パイオニアですね。

牢獄で、囚人に学問を説くなんて、
松陰以外は考えつかないと思います。

この両極端に思える様々な行動も、
国や、世の中や、人を思えばこそ。
全ては、肚の癒えることだったにちがいないです。

というわけで、
きょうも最後までお聞きくださり、

ありがとうございました!

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