https://youtu.be/lPS8mLM4T2I
昨日もお伝えした、
田中角栄という人物は、
「おじぎ」にうるさかったそうです。
角栄さんには、おじぎに対しての確固たる定義があったんです。
きょうも、
向谷匡史(むかいだにただし)さんが書かれた、
「田中角栄 情の会話術」という本から、
いくつかのエピソードをお借りして
お話しようと思います。
田中角栄の秘書官になったばかりの早坂氏が、
大蔵大臣である角栄から、大目玉をくらったんです。
「お辞儀をおろそかにするな!」
と、初訓示を受けたときのエピソードがあります。
汗だくの挨拶回りから、やっと帰ってきた早坂氏に、
角栄は、開口一番、労いのことばではなく、
「おじぎをしてみろ!」
って言ったんです。
早坂さん、ムカついたでしょうね。
でも、やるしかない…
これは、
会話を始める前に、まず、
おじぎが大事、おじぎには誠意が表れる、
っていう角栄流のひとつなんですが、
口がいくら巧みでも、
態度は口ほどにものを言うんですよね。
コミュニケーションにとって
言葉だけでは、5%の要素でしかない。
って、ありましたよね。
相手のおじぎを見れば、誠意があるかないかわかる。
だから、気をつけないと、おじぎひとつで、
相手の気持ちは冷めてしまうし離れていくんだよって、
角さんは、秘書の早坂氏に言いたかったんです。
じつは、
この早坂さん、左翼くずれの新聞記者上がりで、
何を書かれるかわからん、ということで、
人からペコペコされることはあっても、
ろくに人に頭を下げた経験がないんです。
なので、そこは、人間観察の達人、
人間心理に熟知した角栄さんですから、
人をみて、教育するんですね。
今までお前は、おじぎされる側だったが、
今日からおじぎする側にきたんだ。
しかも、お前は図体も態度も人一倍デカイ。
その身体で、さっきのようなおじぎをしたんじゃ、
お前の顔は上がって、アゴの下にお客さんの頭がある。
それでは、お前は困らなくても俺が困る。
角栄は、あのバカを、いつから雇ったんだ、
となるんだよ。わかったか、いいな!
こんな感じで、
当時32歳で世間知らずだった早坂さんは、
世間とは、人間とは、政治とは、と、
角栄から、23年間、学び続けるのですね。
角栄は、早坂さんにとって、
偉大で、かけがえのない恩師となりました。
角栄のスピーチを分析してみると、
私たちが、X-Buddhaの期末セミナーで
行ったワークの内容とダブります。
「沈黙も話術」という間の取り方、
話し方にメリハリをつける。
声のトーンやリズムの変化、
話す速度、視線や手の動かし方などの
ボディーランゲージや見た目などですが。。。
お~っと! 私、
肝心の具体的な授業内容が思い出せません。
飛んでしまっていますね。
復習しなきゃです。
いつやろう?
今でしょ!
ですよね。。。
話を元に戻しましょう。
田中角栄のエピソードや考え方は、
教育者として勉強中の私たちには、
とても参考になると思いますね。
角栄の話術は、人々の感情を揺さぶり、
イメージさせて夢を与える。
村の孤島のような場所に暮らす、
たった数十人の住民のために、
ダイナマイトで山をぶち抜きトンネルを作る。
そして、電車を走らせる。
角栄が、持ち前の知恵と博識とド迫力で実行したこと、
そのすべてが、長期的にみて、
結果オーライだったわけではなかった。
でも、角栄が日本の親父だった頃は、
日本国民みんなが、
同じ方向を向いていたような気がする。
よくわからないが・・・
角栄は、世界の大国にとっても、
大きなニッポン人として
目に焼きついていたに違いない。
それは、
失った大和のDNAの蘇りとしか思えない。
そんな風に思わせるほど、
角栄の時代はエキサイティングでダイナミックだった。
ちょっと、美化しすぎかな~?
ま、しょせん、
私が勝手にしゃべっていることですから、
気にしないでくださいね。
でも、これだけは聞いてください。
角栄を突き動かしたものは、
人間を愛する心と、
持って生まれた使命感と、
真の政治家としての
セルフイメージだったのではないでしょうか?
“俺がやらなきゃ誰がやるw”
と、おもう前に口と身体が自然に動く。
国民のために、ニッポンのために、
愛と努力で、大輪を咲かせた男。
そういうレベルの政治家が、
私たちの、ニッポンにいました。
で、ひとつ残念なことは、
角栄が75歳で亡くなったことです。
もうちょっと頑張って生きて欲しかった。
血圧が200以上で、血糖値が、正常の4倍あっても、
身を削って、国民の代表として、
海千山千の世界の強豪、たとえば、
キッシンジャーとかを相手に戦っていたんです。
角さんの周りに、健康オタクはいなかったのかな?
そこがすごく悔やまれますね。
角さんのそばには、3人も女性が居たんだから、
一人くらい、X-Power的なものを
知っていてもよかったのにと思いますね。
今日は、仙人さんに質問があったんです。
こんな風に日本では、おじぎを大事にするんですが、
このおじぎ文化、海外でもありますか?
よろしくお願いします。
というわけで、
今日も最後までおききくださり
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