2016年11月4日金曜日

篆刻2【朱色のパワー】

奈良県にある木下照僊堂の印泥、これは赤みを帯びた寧楽印朱「万葉」




















れから、半年…

相変わらず悪戦苦闘の末、
だんだん石を彫る快感、
楽しさが蘇ってきました。

押した印の朱色にも、
ふしぎな魅力を感じつつ・・・

空や雲、野山の景色、花、
夕焼けの色などと同じように、
印影を見ていると心が落ち着きます。

印泥の朱の原料は、
辰砂、丹砂と呼ばれる
地球、大地が生んだ鉱物なんです。

朱は太陽の色、おめでたい色、魔除けの色、
ラッキーカラーとして古代より日本人が
最も大切にしてきた色

長い間、権力者が独占してきたですが、
明治になって庶民にも使用が許可されます。

その時、いち早く創業したのが、
奈良の【木下照僊堂】だそうです。

朱製品の専門店
木下照僊堂。

そのHPを覗いてみると、
いまでも魔除け・厄除けとして、
木下照僊堂で買い物をされる
お客様がいるそうです。

『へぇ、そうなんだ〜・・・』

まり、
朱はとても縁起のいい色として
珍重されてきたのですね。

縁起がいい…

ということは、
ポジティブな色ってこと?

住まいの空間や、
身につけるものに朱色を用いると、
元気をもらえそうじゃないですか?

色にも個性があって、
赤っぽい衣服を身につけると、
体が温かくなるといいます。

寒くなるこれからの季節、
朱色の下着を着ようかな?


色といえば、私は20代の頃、
日本的・和的な美にハマっていました。

骨董屋さんや骨董市に行くことも多く、
ある日古い『藍染』のハギレを買ってきて、
小さなテーブルセンターを作りました。

そして裏地は、
無地の『朱色』の布・・・

表と裏の、ハッとするような
色の対比が好きだったのです。


地といえば…その当時、
海外の面白いTVドラマがありました。

なぜか、
バリバリ正統派スーツの『裏地』が
ド派手!
泣く子も黙るエルメスばりの総柄、総天然色だった

毎回、
このインパクトのあるシーンを、
楽しみに見ていた記憶があります。

チラ見せの演出がニクい・・・


ういえば、
元?黄金の国ジパングの、
国民的TV番組ありましたね〜

「この桜吹雪が目に入らぬか〜」

渋くて見事な
ボディーペインティングを、
何度、目にしたことか…

「よっ、遠山の金さん!」

今でもウケル〜^^


て、あなたは、
朱色がラッキーカラーだったことご存知でしたか?

地味でマイナーな朱製品が、
実は、厄除け・魔除けの幸運グッズだった!

そういえば、鳥居とか、
神社にはやたら朱色が使われていますね。


款、印泥、朱墨…

なるほど。

縁起の良い趣味として・・

篆刻いいかも!



最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

そーあん

篆刻1【作品と調和する落款印!】

写真奥から、印泥、硯、印、陰影




















むかしむかし、学んだ篆刻。

昔取った杵柄なんて、嘘嘘嘘〜

そのやり方を思い出すのに半年かかっています。

30年以上も前の記憶は、
大事なところが抜け落ちている…

篆刻再開にあたり、
今回は材料を揃えるところから
始めなければなりません。

印床から印刀から印材から
からサンドペーパーから…

どこで売っているのかも、
どれを選んでいいのかも
全くわからない〜

以前持っていたものは、
ぜんぶ人に譲ってしまって無い。

最初に篆刻を始めた時、
材料から書籍に至るまで、
仲間がすべて調達して来てくれました。

そんなことを思い出しながら、
エッチラオッチラ山を登るように
道具を一つ一つ揃えつつ、
当時の優しい仲間に改めて感謝しました。

道具集めのつぎも、
こんな難関が待っていました。

篆刻のステップが、
鮮明にイメージできないのです。

まずは印材を平らにしなきゃ!

でも、
『どうやって?』
と、手が止まる。

印稿一つ作るにも、
紙や筆の準備に時間がかかり。

そのあと、
印材に文字を転写する方法も、
思い出せそうで思い出せない。

が、仕方がないから、
完璧を求めない精神で次に進む。

いざ入刀という段になって、
彫り方がわからない・・・

頭は覚えていなくても
体が覚えていると思っていた!

甘かった…

あーでもない、こーでもない
悩んだり考えたり、
行ったり来たり
の繰り返し。

『ほとほと参りました』

なんちゃって、
辛抱・努力・根気そのものの作業に、
へこたれそうになる。


という…


篆刻と作品は、
切っても切れない関係なのです。

『下手でも自分の作品と調和する印を押したい』。

その一心で石との格闘をしています。

程よいタイミングで刀を置けばよかったものを、
彫り過ぎて失敗の連続。

こんな時、アドバイスをもらえる
先生がいたらな〜
なんて思う。

「印が無いと作品が完成しない」

という理由から、
無理やり完成させた落款印・第1号。

どこから見ても、
独学・自己流の稚拙な印だけど、
私らしいといえば私らしい素朴さがでている。

と、そこはポジティブに考えたりして・・・


つづく…



最後までお読みくださり
ありがとうございます!

そーあん

サイダーとヨーグルトでラッシー作ってみた

音声はユーチューブで ラッシーが飲みたい ラッシーとは カレーと相性が良くて 辛さが和らぐ白いソフトドリンクで それを飲みたいって思って カレー屋さんで飲んだ印象では 飲むヨーグルトっ...