学校給食が世界を変える！

ユーチューブで聞く場合は↓ここをクリック
　　　https://youtu.be/Og45pPRpCts

おはようございます！

きょうは、学校給食という愛情ご飯の話です。

高知県に南国(なんこく)市というところがあって、

発酵学の権威で食文化評論家でもある

小泉武夫博士の「食で日本を建て直せ」という本には、

『そこに、日本一幸せな子供たちがいる』と書かれています。

それは、どういうことかというと・・・

今から２０年前、給食改革が始まる、

あるキッカケがありました。

新しく就任した教育長が、美しい棚田を守りたい。

そして、棚田でとれたお米を生徒たちに食べさせたい。

そこから、すべてがスタートました。

以下は、南国市と農協と漁協が中心となって、

宣言した言葉です。

「どこの誰がつくったか、獲ってきたかわからない食べ物を、

これからは、南国市の小学生、中学生に食べさせることはできない。

今後、学校給食の食材には、すべて南国産の農産物や水産物を

使ってやっていくことにする」

本当に、奇跡の学校給食秘話ですね。

いったい、この情熱は、どこから来るのでしょう？

市内全校に、家庭用炊飯器を導入しました。

おー、それでこそ、日本民族、瑞穂の国日本ではないか！

給食係さんが、電気炊飯器のふたをあけ、

しゃもじでご飯をよそっている間、

他の生徒たちは、読書をして待っています。

美味しい、温かい、ご飯を待つ気持ち、

わかるなあ～

学校で、地元のお米が使われるようになると、

農家さんが、もっともっと愛情深く、お米を作ってくれる。

農家さんも、農業だけで暮らしていける。

一つの変化で、社会全体が、変わってくるのですね。

南国市の思い切った取り組みの成果は、

生徒たちにも現れています。

⚫︎　病気になる子どもが減少した。

⚫︎　病気で長期間休む子がいなくなった。

⚫︎　成績が上がってきた。

⚫︎　いじめがなくなった。

⚫︎　給食を食べ残す子がいなくなった。

いいですねえ。

最初の１０年、地域が一丸となって、

生徒全員に愛情を注いだ結果です。

最後の「食べ残す子がいなくなった」

ですが、

食べ盛りに子供なのに、当たり前だろうと

思うのですが、

最近の子供たちは、なぜかストレスも多くて、

体調不良で食欲が無いとか、

好き嫌いが多いとか、情緒不安定とか、

いろいろあって、残す子がいたのでしょう。

それが、いなくなったということは、

子供が子供らしく、元気になったということでしょうか？

お昼が近づくと、美味しいご飯の匂いが立ってくるって、

嬉しいですね。

勉強しながら、今日のお昼のおかずはなんだろな？

なんて。。。

炊飯器で炊き上がるご飯と、

学校内の給食室で何を作っているのか気になったりして。。。

なんて微笑ましい光景でしょう。

このようなホクホク気分は、

勉強まで楽しくさせるんですね。

こういっちゃあなんですが・・・

最近のコンビニやスーパーで売られている

食べ物は、材料の品質といい、

作り方といい、利益を追求した結果の

工業製品って感じがしてなりません。

そんな流れに逆った、勇気ある人たちが、

南国市にはたくさんいました。

給食の材料は、地元の大人たちが、

汗水たらして働いて、食べ物を栽培したり、

魚介類を獲ってきたりしたもの。

そして、その食材を使って、手間暇かけて、

懐かしい地元の味付けで給食をつくる。

美味しいご飯、優しい大人、ぼくたちの学校、

私たちのふるさと・・・だいすき！

ってなるんですよね。

で、そんな大人たちの深い愛情は、

子供たちのまごころに届き、

自然と感謝の気持ちが芽生える。

そして、将来、自分たちのふるさとのために、

日本のために、世界のために、人類のために

恩返しをしようと思うようになる。

南国市の子供たちの食の意識はかなり高いらしいです。

なので、生徒たちの保護者は、困ったことに、

家庭で、レトルト食品が使えなくなったそうです。

そういえば、思い出しますね。

日本の海や川がヘドロで、大変なことになって、

なんとかしなきゃと取り組みだして、

海や川に魚が戻ってくるまでに、

何年かかったのでしょうか。

汚染度合いにもよると思いますが、

元に戻すには、１０年も２０年も

30年もかかるのでしょうね。

工場からでた水銀汚染の水俣問題、

近くで獲れる魚や海藻は、安心して、

食べられるようになったのでしょうか？

原発問題や、

拉致被害者のことも気になりますが、

日本のメディアは、こういう肝心なことに限って、

付き合い程度にしか、報道しませんね。

問題が起こったときは、祭りのように騒ぎ立てておいて、

しばらくすると、国民が気がつかないように、

フェイドアウトしてしまう。

本当は、その後のこと、気になりますよね？

私たちは、もっと聞きたいし、見たいし、

読みたいんですよ。

噂ばなし的なニュースはどうでもいいから、

隠れた問題や、もっと本質的な情報がしりたいです！

というわけで、

きょうも最後までお付き合いくださり、

ありがとうございました！

すべての教育者へ
https://naturalsuccess.jp/XBuddha/gold/special/#GMfFUu