2017年2月28日火曜日

なにがあっても書道

海外旅行は地球の裏側へ 飛行機内




いつも引っ込み思案。
お先にどうぞ的な生き方が私流。

何をやってもマイペース。
競争心がない。
資格取得に魅力を感じなかった。
人生の計画性がなかった。

でも、冷静に考えてみると、
誰かが私をサポートくれていたんだよね。
そんな経験を思い出す。



若いころは、なぜか年上の女性に
面倒をよく見てもらった。

素直に人さまの好意に甘えていた頃が懐かしい。

歳をとってくると、
そんな機会は激減する。

もちろん、
若者の中にも面倒見のいい人はいる。
でも、人生の先輩には、
安心感がある。



たとえば書道を習いに行った
そこまでは私の意志。

その後、

仲間が篆刻に導いてくれた。
俳句に出会わせてくれた。
美術館や博物館に一緒に行ってくれた。

当時わたしは、関西に住んでいたので、
大阪・神戸・奈良・京都と足を伸ばした。

デパートでも、
頻繁に絵画展や書展が開かれていたので、
美術品に触れ放題の環境だった。

私の書道の幅を
広げるキッカケをくれたのは仲間。

仲間との自然な別れ。

私は、
生活の変化に対して、
問題解決しなきゃならない時、
目の前のことだけにとらわれがち。

将来のための計画性がないから、
今の生活を維持しつつ、
同時進行をしようとう発想がない。

長期的にスキルを磨きながら、
目の前の問題を解決する。

そんな聡明な考え方ができなかった。


つまり、
『病気の母への親孝行は
私が早急に結婚すること。』

そう思い込んだら、
そのことしか考えられなくなった。

結婚、結婚、結婚。
当面の目標は結婚すること。

書道の道具一切を人にあげた。
書道に関する本もすべて。

着るものもスキルもすべて捨てて結婚した。

でも、ここでも無計画だった。

結婚することだけが目的だった。
その後のことは考えていなかった。

子供ができた。
子供は愛しい、可愛い、私の最愛の分身。
でも、愛情はあるけど
育てることに情熱を持てなかった。

家族単位で成長しようという考えも芽生えなかった。


ま、結婚して色々ありすぎて、
かなり頭が混乱していたから
仕方がないといえば仕方がない。

私たち夫婦に降りかかってきたこと。
それを不幸・不運としか
受けとめることができなかったから。
それが長〜く続いた。

ずっとずっと悲劇のヒロイン気取りだった。
私は長期に渡りバカだった。

そんな話は今日はしない…



私が寄り道をしている間に、
仲間は、恩人は、
会えないところに行ってしまった。

会いたい、会いたい、会いたい、会いたい。

会いたい人が沢山いる。

『教師の中にもこんなに物分かりのいい先生がいるんだ。』

そんな風に私の先生像を書き換えてくれデッサンの先生。

無欲で淡々と篆書と篆刻を教えてくださった先生。

自然体で、やっぱり無欲な印象の強かった俳句の先生。

みんな私の好きなタイプの先生だった。

書道仲間のお姉さまにペン習字を習った。
素敵な女性らしい書家だった。

油絵の先生に花梨の実をいただき、
20号くらいの作品を描いた。

コーヒーの麻袋と花梨。

懐かしい。


そして、

どうしてあの時、
自分が恵まれていることに
気がつかなかったんだろう。

そうすれば習い事、
続けていたかもしれない。

しっかりとしたスキルが
20年前に身についていたかもしれない。

先生とのご縁を大事にしていたら。

若気のいたりって、
もったいないことをするんだな。



実は、大切にとってあるご縁がある。

一回り上のかな書道の先生がまだまだ若々しい。

ユーチューブで、チラッと
数年前の近況を知ることができた。

でも、それ以上の情報はない。


その先生にも、
可愛がっていただいた。

それになぜもっと感謝して
ついて行かなかったんだろう。

今更そんなことをいっても始まらない。

が、

とにかく私は書道に戻ってきた。

書道と私。

書道と先生。

書道と使命。

私は筆を持って、
自分の失敗を生かすのだ。

私が先輩にしてもらったこと。

導いてもらったこと。
助けてもらったこと。


でも、足りなかったのは、
人の人生の全体像を把握すること。

どんなに平均と違った生き方をしてきた私でも、
死なずに元気に生きている。

夫も元気で子供も元気。

お金は自己投資と、
いい歳をして訳のわからないことを言う。

時々夫に悪くて涙がでることがある。

でも、私が悩んでいると、
夫はいつでもこんな風に締めくくる。

「人生は一回きりなんだから、

後悔しないように生きなよ!」



帰りたい帰りたくない心境。機内のモニターから見る夕焼け。






























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