2017年2月25日土曜日

書道とサツマイモのおやつ

なぜか書道をやめない私。

はじめて習い始めた先生は、
大河ドラマのタイトル文字を書いていた長浜光。

祈りの書と呼ばれ、
書のパフォーマンスは、
よくマスコミにも取り上げられていた。

TVで良く見かける有名人が結成した
ファンクラブもあった。
なので、その活動は
華々しいものだったと記憶している。


長浜先生は、
NHKから大河ドラマの依頼がくると、
決まってタイトル文字を100枚書いた。

そのうちの50枚をスタッフが持ち帰って、
会議にかける。
そして一枚を決定するという流れだと言っていた。

長浜先生の教えかたは面白かった。
お手本は、半紙の縦半分に切ったサイズ。

先生の書の特徴である
躍動的でおおらかな平仮名を今も覚えている。

教室での書の練習も手本と同じように、
半紙を二分の一に切って使用した。

たくさん書いた中から数枚を選んで、
先生に見てもらう。
すると、
「書いたもの全部持っていらっしゃい」
と先生。

えっ?と思ったけど、
急いで持って行くと…
「ホラね、いいのがコッチにいっぱいあるじゃない。」

この日以後は、常に
書いたもの全部を見てもらうようになった。


先生はよく食べることでも有名だった。

パフォーマンスには太巻きがつきもので、
腹ごしらえをしてから書き始める。
そんな感じだった。

私が通っていた小さな教室には、
生徒が数人、5〜6人もいたのかなぁ。

書道教室は、午後3時とか4時とかから
はじまったように記憶している。

お稽古の時間内に決まって
先生のおやつタイムがあった。

ある日、先生が
「食べる?」と聞いてくれた。

その日のメニューは、
さつまいもを丸めたもの。

さつまいも好きの私は、
もちろん遠慮なくいただいた。

半透明のタッパーにゴロゴロ入った、
黄金色の薩摩いも。

サツマイモと砂糖のまったりとした甘みが、
今も先生の記憶とともに残っている。



私は、なぜか長浜先生の元は離れた。
理由は…。

わからない。
興味が他の何かに移ったのだろう。

まるで、集中力のない子供みたいだな。
と今思った。



その後また、
今度は正当派の書道教室に通うようになった。

漢字とかな別々の先生についた。

本格的な臨書を学び出した。

面倒くさがりの私なのに、
なぜか書道をやりたがる。

文房四宝。

墨、硯、筆、和紙。

その他もろもろ、
私は和モノ好きなので
興味津々だった。

文人、高僧が書いた掛け軸の文字。
これらにも惹かれた。



かな書の仲間に誘われて
俳句を始めた。

俳句との出会い。

ことばをそぎ落としていくスタイルは、
私の思考パターンに合っていた。

この時、
私の本格的なことば遊びが
始まったのかもしれない。





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